ウェンディ&ピーターパン 裕翔くんの優しい声で語られる台詞が好き

「ああ、どうかな」「僕のキスまだ持ってくれてるんだ」
「あああ~、いや、あの、無いみたいだ、たぶん」
「うん、どっかに、たぶん」
「だめだよ、、忘れなくちゃ、覚えてるなんて悪いことだよ」
「記憶なんて、古くさいし重いし、やな気分になる」
「わかってる、、ちょっとは、わかってる。僕もむかし、家族の元からいなくなったから」
「うん、、母さんに一目会いたくて、僕は家に戻ってるんだ。お母さんが見えるかなぁと思って、家の窓のとこに飛んでった」
「記憶があって、恋しかったからね」
「そしたらお母さんは僕の寝室だったところにいたんだ!」
「また顔が見られて、すっごくうれしいなと思った。 でも、、、」
「もうそこには、別の子がいた、、」
「僕のベッドに新しい赤ちゃんがいて、その横でお父さんとお母さんが
 ニコニコ笑って遊んだり踊ったりしてたぁ」
「は、、いやぁウェンディ、わからないかな?素晴らしいことなんだよ、
 最高だ!みんなが幸せにしてたんだから、、、(震え声)」
「ねえ、星を見て、、星は何でできてるか」
「ちがう、見て、よーく見て」
「子供がいなくなるたびに、僕はその子を引き取りに行く」
「僕が引き取って、夜空につれてった、トムは新しい小さな星になったんだ」
「ほら見て、あそこにも新しい星が、、」
「なんで星が光るかって言うと、星って言うのはロストボーイで、お母さんが空を見上げては戻ってきてって泣いている、その涙を映し出してるからなんだ、だから水でできてるように見えるんだ」
「悲しくはないよ、ロストボーイはしばらくの間空から家族を見下ろして元気かなって観察することができるんだ」
「家族全員が、本当に幸せになる瞬間があったら、たった一秒でも良い、純粋に幸せって思えたら、その瞬間にロストボーイは解放されて、ネバーランドに着陸する」
「そして自由に遊べるようになるんだ、永遠に、、」
「トムを忘れるんじゃなくて、悲しむことを忘れるんだ、、」
「たったひとつ、楽しいことを思うだけでいいんだ。純粋に楽しいことを」

・・・
「キミは飛んでるんだ!」
「キミ、今すごく幸せそうだ、、ヤッホー!」
・・・
・・・
「ちがうよ?君の首のところにあるのが、キスだよね?」
「ボクがお父さんだなんて、ただの家族ごっこだよね?」
「ボクはずっと子供のままで、楽しく遊んでいたいんだ・・」

Bunkamuraオーチャードホール ウェンディ&ピーターパン 観劇記録2

8/28土曜日、マチネ 1階11列30番
ちょうどいい距離感
でも3階席から幻想的に見えた舞台は映像を映し出しているだけだということがわかって、ちょっとびっくり
でも舞台の内容が2階目だということもあってすごく複雑で深かったのだと気がついた。
2回目行ってよかったと本当に思った

新国立劇場で観た古田新太フックのホリプロミュージカルピーターパンの本当の意味を知った気分


明るく楽しい世界とは真逆。

ピーターパンが中島裕翔でなければ分からなかった。フックが堤真一で、ワニが宮河愛一郎でなければならなかった理由がわかった。
3人はその見た目が同系統
背が高く手足が細く長く面長で鼻が高いハンサム
原作に「上品でハンサム (handsome countenance)貴族のような雰囲気が漂っていて、どこかしら優雅、気品のある物腰、手下とは違う階級」
とある。裕翔くんじゃん、、


ピーターパン(と言うか中島裕翔)はフック船長になる前の姿でフック船長は自分の過去の姿を重ねていたのかも

彫刻のように完璧な裕翔くんの顔とスタイルは
永遠のピーターパンの二重写しになっている。
崩れてしまうかもしれない未来から堤真一が見つめていて、ワニが見ている


「永遠の子供の時間」「残りが少なくなる大人の時間」「無情にカウントダウンする時計」が近づき重なる


今回見えたこと

ピーターパンの表情

雷鳴と共に登場シーン感情が感じられない表情

雷鳴が響くたびに、トムの枕元、
ウェンディの枕元に映し出される表情

トムを連れ去るときの表情は感情というより「ピーターパンの役目」を遂行していることがわかる。シャドウと共に粉を吹くピーターパン。粉を撒き慣れてる裕翔(いや、ピーターパン)その肢体が長い手足が優雅に舞う。幻想的。

シャドウの人たちがずっと素晴らしい動きをして、黒子としてのフライングの演出だけじゃなく演者の心情を舞台いっぱいに広げてくれるのだと気づいた。(終演後にね)
ーーシャドウさんへのツイートーー
昨日、観劇させて戴きました
「裕翔くんの繊細な表情変化が素晴らしかったな」と
思い出しているうちに
「シャドウ達が舞台にピーターパンの感情を波のように広げ深く満たしてる」と気がつきました
見え隠れするピーターパンの複雑な人格が
複数のシャドウを生み出したんじゃないかと、、
また観たい!
ーー

役目を終えた帰り間際、ウェンディの顔を覗いた瞬間に初めて柔らかな表情になり
感情があるピーターパンが現れる。ふわっとした笑顔。惹きつけられる。

ピーターパンは嘘をつくのではなく
本当のことを言わない。
少しずつ「本当」を隠す。
寂しさや悲しさ苦しさを隠すために「遊ぼう」と言い「戦おう」と言う
その複雑な感情


ずっと子供のピーターパンなのかと思っていた

(「♾ヨコは永遠のピーターパンやな」「裕翔くんピーターパンみたい!」と気楽に使ってた時は、明るいワガママ子供だけのイメージだから。)


ずっと子供のままでいたいピーターパン
ずっと子供でいなければいけないピーターパン
大人になることの恐怖と拒否感は絶対で
ウエンディに恋して、大人になりそうな自分を隠すために
「遊ぼう」と言い「戦おう」と言い「ごっこ」と言い、「面白い?」と聞く

 

ワニ🐊
ゴシックでスタイリッシュでかっこよくて怖いワニ
トムのお医者さん時計が響いて、初めて2役だと気づいた。
トムを診断し、もうダメですと告げる役は
命の終わりをカウントする
フックの後ろをずっとチクタクと音を立てて追い詰めるワニ
あゝ命の終わりを告げ、追い詰める存在だったのか


原作が怖くて読みきれなかった私は、この舞台で初めて知り
ものすごく納得した

若さが欲しいのではなく
有り余る時間が、時間があることにも気がつかないピーターパンの時間が欲しかったフック
ピーターパンを殺すために追いかけていた時間が
なんて無駄だったのだろうと気がつき
でもピーターパンを追いかけなくなった時の自分が見えなくなって、
ピーターパンとの戦いながらふっと
諦め?サヨナラ?楽になりたい?
ピーターパンに向けて微笑を浮かべ、そのまま


自らワニのいる🐊海に落ちていったフック
それを目の前で見たピーターパンは、驚きと、動揺と、疑問で混乱に陥っている。


ピーターパンを殺したと純粋に喜んでいた時に、複雑な顔をして佇んでいたマストの下で、
フックを海賊を🏴‍☠️殺したと純粋に喜んでいるロストボーイたちの、マイケルとジョージの兄弟の後ろで、疑問でいっぱいになっているピーターパン。


ピーターパンがウェンディたちが帰って行くときの表情が号泣もの

良いことなんだ、素晴らしいことなんだ、寂しい、悲しい、でも良いこと、素晴らしいこと、でも行かないで。でもサヨウナラ、、
微妙だけど自分の本当を隠して、わからないふりをして、子供を続けるピーターパンの複雑な心情がわざとらしくなくどこか「がんばれ」「どうしたいの」「本当にいいの」とこちらの心も乱す。
解決策なんて見つからず、何も聞かずに抱きしめてあげるしか手立てがないと

思わせるような表情だった。。泣く

 

ラスト、窓の外のピーターパンの表情
それは、すごく無に近い表情でビックリした。でも何かを探している表情にも見えた
なぜ探しているのかも忘れてしまったピーターパンの表情なのか。。逆に心えぐられる。

ずっと悲しみを遊びで蓋をするのかあなたは、、


ピーターパンは気楽でわがままな存在だと思っていたのに
裕翔くんのピーターパンが堤真一のフック船長が、私の世界を変えてくれた

ナイモノネダリが聴きたくなった。

ナイモノネダリのピーターパンに結末は無く、

永遠の時間を苦しいことも素敵なことも忘れることで紡いでいく

 

裕翔くんの剣先またみつめてしまった(と言うかちょっと確認作業)

良かった、、やっぱり優雅に揺らめいている。

「私をその艶かしい剣先で斬って〜❣️」と馬鹿みたいに魅入られてた

30代〜40代の古田新太のような殺陣が裕翔くんで見られる!

劇団☆新感線の舞台で色んな人が剣を振るってるけど、その艶かしさは古田新太の足元にも及ばない(あ、生田くんは見逃してますので不明です)。今や古田新太さんもチクタク側だし、、

 

修二と彰の真ん中で「凄く優雅だな?バレエ習ってる子なのかな?」と気になっていた裕翔くんが大人になってさらに優雅さと色気に磨きをかけて(fabのフックは、18禁w)

また、新しい世界を見せてくれる未来に絶対の確信を持った。

 

ウエンディ&ピーターパン
ではなく
ピーターパン&フック&🐊
の感想でした。(テヘペr

Bunkamuraオーチャードホール ウェンディ&ピーターパン 観劇記録1

思えばこの舞台が発表されてから、ちゃんとチケットを手にするまでが大変だった。

最初はHey! Say! JUMPのファンクラブからチケットを予約して当たっていたのに振り込み忘れキャンセル扱い、気がついたのが振り込み締め切りの次の日だった絶望😐😐😭

その後堤さんの関係で優先予約の案内が届いて今度こそ間違えないぞと送料とか何も気にせず郵送してもらうことに、なのに不在届けに気がつかず、取り置き締め切りの次の日に気がつき絶望😭

もう俺がないんじゃないかと泣きそうになりながらぴあの再送手続きを瞬時に終わらせてやっと手にした3階席のチケット。手数料、送料、再送料込みでと2000円超えてる。

こんなやらかしだったから日時間違えるんじゃないかとビクビクしながら公演を待った。

 

20210815 18:00~Bunkamuraオーチャードホール 3階1列20番
ど真ん中だったけど遠すぎて肉眼では表情一切見えずずっとオペラグラスで目が疲れた

やっぱり女子が叫ぶ芝居はキンキンして辛い。
わがままばっかり人の言うことを聞かない子供より
自分の主張だけをいいはる、ずっと上から物を言うウェンディとティンカーベルの方がキツい

タイガーリリィはカッコ良かったけど、、、

 

ハーモニカも嫌い!一瞬だけなら許すけど
努力してたのは知ってるでも違う。

ぎゅってちっちゃくなったまま何分間も演奏させるなんて、ハーモニカは主役が持つ楽器じゃない!
本多愛也がマイムのソロ公演でやたら奏で始めた時からずっと嫌いな楽器。

音じゃない、画として嫌い。周りで誰かが吹けばいいんだよ。

裕翔はその長い手足を広げて世界を回せばいいんだよ!

と遠い3階席から心で叫ぶ。

とここまでが文句。

 

裕翔のフライング姿は美しくて舞台の美しさと相まってた、
なんどかディズニーアニメのピーターパンとダブって見えた
姿勢が良い、体幹がしっかりしてるんだろうな

シャドウの力で飛んでる姿勢もブレないし飛んでるみたいだし
死んでシャドウに運ばれるシーンも真っ直ぐ仰向けに眠って
3階席から見下ろしてもずっと美しくスッとしている
横たえられている姿も

その横たわっている死体がいきなり跳ね起きた時は
ライヤーの「ウッソー!」が聞こえた
裕翔〜🤣

何も考えていない表情と、
必死に「大人になること」から逃げる表情と
ウェンディとは別れたくないけど、それは愛?わがまま?
ウェンディと一緒にいることは大人になることだから
それは、嫌だ!でも、、
という悲しそうな、つらそうな最後の表情すごく良かった

いつでも子供部屋の窓は開いていると思っていたピーターパンが
ピーターパンを忘れてしまった家族に向ける切ない窓の外からの視線と同じだったろうか
すこしだけ、違っただろうか。
あの窓の中には入れないピーターパンは同じだけれど。

堤さんも2役で深みがあってよかった
ピーターパンを殺したあとに、海賊船で表れてずっとずっと背中を向けてて
どんな表情をしているんだろうってずっとずっと気にさせてて
振り向いたときの表情と。「ピーターパンは生きてる!」って言う表情
それが「殺し損ねたかもしれない殺してやる」っていう表情じゃなくて
「殺してしまったかもしれない、、いや、生きていてほしい」っていう顔だった

そして結局、殺せたのに殺せなかったフック船長(それは目標を見失うから)
そして結局、フック船長を殺したピーターパン(それ以外でも遊べるから,新しいものを見つける永遠の時間があるから)
未来が永遠に続くこどものじかんを欲しがったフック船長

2人の芝居がすごく良かった。

わがまま女(ティンカーベルとウェンディ)いらね
タイガーリリーだけいれば安定するのに。

トムという病気で死んじゃう子を入れることで
ピーターパンの世界的な役割を作り出した本作品。
わがまま女子がいないと成立しないのかなあ、、

舞台美術は見事だった。
世界観が美しく表現されていた。

でも遠すぎたので、もっと近くで世界にハマってから

3階席からは見えなかった最後のピーターパンの表情を見てから
本当の感想を書きたいと切実に思った

裕翔と堤さんは本当によかった非の打ち所がない


悪いのは演出だけだ
悪いと言うか、趣味が合わないだけだけど。

黒木華さん達女性陣も演出どおり、それ以上の事を表現されていたんだろうと思う

ただ叫ぶ高飛車で自分の価値観を押し付け自分が絶対正しく周りが間違っているという性格の女が怖くて苦手なだけです。すいません。(韓国ドラマはそれで見なくなった)

 

もう一回観たいです

----Twitter記載---

裕翔くんの剣先はしなる、しなる剣先を持つ役者は少ない。
色気のある殺陣が出来る役者になれる。往年の古田新太のように。

飛翔のときは美しい舞台美術と一緒に見ることを薦めます
ディズニーのピーターパンと重なることが何度もあった。

ピーターパン殺した直後にずっと後ろ姿だけ見せてるフック船長が振り返る時の表情は、その後も含めて見逃さないで欲しい。
ピーターパンの表情と感情が繋がるから。
2人のやりとりが見れただけでもこのお芝居を見た価値あります。